清水恵

シリーズ構成

一番「こだわったこと」「大切にしたこと」
本作は可愛い女の子達の可愛いコメディではありません。ギリギリのネタもあれば下ネタもある、ぶっ飛んだ表現があるところが作品の魅力の一つです。そうした原作の魅力を大切にしつつ、どうやって地上波に乗せればいいのか悩むネタがいくつかありました。そのまま表現するかピー音でぼかすかなど、シナリオ打ち合わせで一つ一つ検討していきました。原作通りの表現にできないところもありましたが、原作の持つ勢いはなるべく削がないように心掛けたつもりです。特に4人のキャラクター性に関しては、原作と大きく変わらないように気をつけました。プロデューサーの多田さんが原作のガチのファンというのも心強かったです(笑)。「このキャラはこうだと思います」と多田さんがおっしゃったことは橿原先生のご意見とほぼ一致するんです。このようにシナリオは作っていますので、原作ファンの方にも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
作品の見所
タコパとポウピョピポッピョとイケメンがどんな演出になっているのか楽しみです。何を言っているかわからないと思いますが、ぜひ放送をご覧になって確かめてみてください(笑)。あと個人的には4人の通う学校の校歌の作詞をしたのが思い出深いです。最初はアフレコで即席のメロディーに乗せて歌うのかなとか思っていたんですが、作曲家さんがすごい曲を作ってくださってまず驚きました。その曲に合わせて原作をもとに作詞しました。自分で歌ってボイスメモに録音して、星野監督のLINEにいきなり送り付けるという歌テロをしたんですが(笑)、すぐにOKをいただいて嬉しかったです。ちなみに、今でもたまに校歌を口ずさんでいます。
『4人はそれぞれウソをつく』というタイトルですが、今だから明かせる過去についた嘘
もともと私は二つ以上のことを同時にこなすというのが上手にできないんです。特に考え事をしている時は、それに集中してしまって他のことができなくなってしまうことがよくあります。脚本の仕事をしていると何か別の作業をしながらお話の構想を練ったり、別の作業をしているフリをしながらお話の構想を練ったり、お話の構想を練るフリをして別の作業をしてたりするんですが、どちらか一方に集中するというのが私の場合は難しいんです。まあ要するに、何が言いたいのかというと……。
たまに人の話を聞いてません!聞いてるフリして適当に相槌を打ってることがよくあります!「あ、今、聞いてなかったでしょ~?」とか言われても、聞いてましたとウソつきます!もちろん悪気はありません!監督の余談が長すぎるから話を聞いてないわけでもありません!そういう時はたいていお話の構想を練ってたりするんで、許してください!
以上、星野監督への私信でした。